マイケルとシャネルズ
「彼」と初めて出会ったのは、スズキのスクーターのCMで。
当時「ブラック・ミュージック」という言葉も知らない自分だったけど、彼のダンスと独特の高音は非常に衝撃的だった。
やがて「MTV」の放映などが拍車をかけて、日本での彼の知名度は急速に上がって行った。
…彼の名前は「マイケル・ジャクソン」。
わずか50年と言う、短くも白熱した光を放ち続けた人生だった。
「彼ら」と初めて出会ったのは、パイオニアのラジカセのCM。
「♪ランナウェイ…とっても好きさ」と歌いだす彼らの顔は、日本語で歌っているのに皆「真っ黒」だった。
2つ年下の幼馴染の女の子に「あれはね「逃げ出す」って意味なんだよ?」とか、いい加減な知識で持って「訳」を教えたこともあったっけ。
マイケルはその比類なき才能で、全世界の人を魅了し続けたスターであり続けた。
一方で不可解で幼子のような行動を繰り返し、おそらくは整形したと思われる顔面の違和感など、マスコミのネタとしても、何度も取り上げられることになった。
シャネルズは、あの「ココ・シャネル社」からのクレームと思われる理由からか名前を変更し「RATS&STAR」となった。
メンバーの「個売り」も行い、ソロデビューやバラエティーの世界にも進出するが、メンバーの不祥事など、あまり嬉しくは無い話題もあった。
「尋常性白斑」…俗名「しろなまず」という病気がある。
免疫性疾患の一種で、皮膚の「メラノサイト:色素」を自己攻撃してしまう病気なのだが、斑状に皮膚が白くなっていく。
マイケルはこれに罹患して白化していった、というのが定説である。
難治性の病気で、原因もあまり確かではない。
「ステロイド治療」を行うので、副作用が大きいと思われる。
彼の後期の「透けるような肌」は、ステロイドの影響かもしれない。
シャネルズは「黒人ボーカル」の雰囲気を出すために「靴墨」を顔に塗っていたという。
「話題づくり」としての発案と思うが「そこまでするか?」というのが、当時の正直なところだったと思う。
しかしそれでも「ドゥ・ワップ」という音楽を日本に広めたという意義は大きいかもしれない。
「黒い肌」を持ち、黒人の文化の中で生きてきたスーパースターが、肌が白くなったことで揶揄される。
「黄色い肌」を持ち、日本をメイングランドに活動するグループが、顔を黒く塗って「黒人音楽」を演る。
…「文化」って、何なのでしょうね?。
肌の色が違っても、やりたいものはやりたいのだし、肌の色が「変わった」からといって、魂(ソウル)が失われるわけじゃない。
時々、人間は「どうでもいいこと」を面白がっていないといられないんじゃないか、と思うときがある。
他人の行動を批判したり、生き方の違いを指摘してみたり。
まぁ「小ネタ」としては面白いところもあるけど、政治家連中が「小ネタ」合戦してるようじゃ、さすがに国民だって呆れるよな。
まあ、いいさ。
昔、スクーターで見たマイケルのダンスも、シャネルズのCMも、記憶の中から簡単に消えるもんじゃない。
今の政治家たちの顔はすっきりと忘れてしまうのだろうがね。
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